「パテント誌」、科学知財の話題

こんにちは、パーチェ特許事務所 の弁理士 田邉陽一です。
大好きな夏の連休が終わってしまいましたが、
仕事合間に久しぶりに遠出をすることができました。
リフレッシュした気分になりましたので、
このまま残暑を乗り切れるようがんばりたいと思います!
ところで先日、以前に同じ研究チームだった同僚から
月刊パテント誌の別刷原稿を頂戴しました。
その方は私と一緒に実験をしていた方なのですが、
弁理士として事例発表をされていて、
びっくりと同時に懐かしい気持ちになる出来事でした。
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さて、今回も「科学・知財」に関して印象に残った話題を発信します。
もしご興味がある話題がありましたらリンク元の記事等をご覧いただけますと幸いです。
●「害虫防除:食べたエサに起因する嗜好性」
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/narc/064664.html
果樹害虫であるゴマダラカミキリのお話です。
ミカン枝を食べたメスに対して、オスが逃避行動をとるとのことです。
「果樹栽培圃場にける害虫防除技術」として利用できる発見とのことです。
ちなみに私は自宅でトラフカミキリを飼育しているので、純粋に昆虫生態の観点で面白く感じました。
●「環境DNA」分析法
http://mainichi.jp/articles/20160728/ddm/016/040/009000c
環境試料である「水」から特異的DNA配列の検出により生息種を推定する
方法とのことです。
定性的な調査だけでなくRT-PCRによる定量化で生物量の推定等も
可能のようです。
応用によって水系環境以外にも面白い調査ができそうに思いました。
●「オレオ、リッツ」
http://diamond.jp/articles/-/87047
山崎製パンの「オレオ」や「リッツ」の製造販売が8月を以て終了するとの
ことです。
9月からはライセンス元であった米国モンデリーズ・インターナショナルの
日本支社が同ブランド製品の製造販売を行うことになるようです。
●「ノンアルビール特許訴訟:和解」
http://www.sankeibiz.jp/business/news/160721/bsc1607210500010-n1.htm
サントリー側が控訴審を取下げ、アサヒ側が無効審判を取り下げるとのことです。
訴訟の第一審ではアサヒ側の無効の抗弁が認められていましたが、特許権はこのまま存続になるようです。
●「特許異議申立て」
http://www.jpo.go.jp/seido/shinpan/igi_moushitate_1000ken.htm
特許庁への特許異議の申立ての件数が、2015年4月1日の制度から累計で
1000件を超えたとのことです。
ファーストアクションでの取消理由の通知率は約7割と結構高いようです。
●「学習能力:空腹なほど」
http://mainichi.jp/articles/20160804/k00/00m/040/070000c
空腹時の方が満腹時よりも学習能力が向上するとの報告です。
ショウジョウバエでの実験とのことですので、哺乳類のデータに期待です。
●「熱を流すだけで磁石に」
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20160726/index.html
熱を流すだけで、磁石ではない金属が磁石に変わる現象が観測されたとのことです。
電子の自転「スピン」を使った技術として磁化測定法等への利用が期待できるようです。
●「人の鼻の中にいる細菌から新種の抗生物質」
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/250053.html
人の鼻の中にいる細菌から新種の抗生物質を発見されたとの報告です。
土壌中の微生物からでなく「人体」からの細菌での発見とのことで興味深いようです。
●「カタツムリの仲間」
http://mainichi.jp/articles/20160721/ddm/016/040/027000c
外敵から身を守りつつ安全に呼吸をするために、殻の構造を変化させているとのことです。
生物の生存戦略では柔軟な変化が鍵なのかもしれませんね。
(Written by 田邉陽一)

 http://www.photo-ac.com/

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