「UFO様飛翔装置」に関する特許

こんにちは、パーチェ特許知財事務所の弁理士 田邉陽一です。
私の好きなTV番組で『コズミックフロント』という番組があります。
(NHK BSで放送。
 2015年4月からは「コズミックフロントNEXT」にリニューアル。)

生き物も好きですが、「宇宙」も大好きです。
数年前でしたでしょうか。
この番組で、
「UFOのような飛行を可能とする移動体??」
というような特許が取得されていることが
触れられていました。
思い出したので記憶を頼りに調べてみました。
たぶん、これです。
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特許第2936858号
【発明の名称】 飛翔体の推進装置
【登録日】1999年 6月11日
【請求項1】 飛翔体(航空機、有人ロケット、宇宙船等)の内部及び当該飛翔体周辺の空間の曲率成分に変化を与えるための強磁場を発生するため球面状の磁場を発生する主超電導マグネットを超電導材料からなる球状体の内部に配置した磁気エネルギー発生手段と;
 前記磁気エネルギー発生手段による強磁場の発生態様を制御して前記空間の曲率成分の変化を局所的に準反対称に制御し、該空間に発生した重力と等価な空間歪み力を当該飛翔体の推進力とするための制御手段であって、前記主超電導マグネットの片側の半球状磁場内に逆極性の磁場を発生する補助超電導マグネットを配置し、両超電導マグネットの励磁電流パルスの繰り返し周波数を変更制御する磁気制御手段と;
 を備えたことを特徴とする飛翔体の推進装置。
(※ 特許第2936858号公報より引用)
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詳細な説明は、リーマン幾何学の理解が必要で、
生物・化学分野が専門の私にとっては難解な内容でしたが、
【発明の効果】の段落によると、
慣性力を理論上消し去る推進方式であり、
従って、空中の静止状態から
全方向に対する急発進、急停止、直角旋回、ジグザグ旋回及びV字旋回等
任意の航法が可能となる。』
とのことです。
この手段を実現できれば、
UFOみたいな飛行が実現可能な宇宙船やロケット等」が
可能だということです。
化学分野の特許の目で見ると、
実施例や実施可能要件の点がどうしても気になってしまいましたが、
SF感に満ちた内容と雰囲気にとても浪漫を感じました。
(Written by 田邉陽一)

http://www.photo-ac.com/

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