弁理士試験最終ラウンド <口述試験>

こんにちは! パーチェ特許知財事務所の弁理士 田邉陽一です。
秋も深まってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて先日、出張で浜松町付近に行ったとき、
たまたまこの場所を通りました。

ザ・プリンスパークタワー東京』です。
芝公園と隣接し、東京タワーが背景にある、
とても良い雰囲気の高級ホテルです。
いつかここでランチでもしてみたいものです。
ただ、この場所、直近10年以内に弁理士登録をされた
私とご同業の方にとっては、
「あっっ!!」となる建物かと思います。
私も思わず立ち止まって、写真をとってしまいました。
、、といいますのは、
このホテルの客室階、数フロアが10月の一時期だけ
弁理士試験 3次試験(口述試験)』の試験会場となるからです。
「国家試験の最終試験」が行われる会場のはず、、なのですが、
他のフロアでは、結婚式やパーティー[:ワイン:]が普通に行われていました。
他のお客さん達が、
『ロビーで、スーツ姿で黙々と勉強する異様な集団』
を見て、「?」という表情で、一瞬目を止めていたのが印象的でした。
(それにしても、
 なんでわざわざ営業中の「高級ホテル」で試験をやるのでしょう。。)
この口述試験のルールですが、極めてシンプルです。
20人くらいずつのグループ分けられて、
缶詰状態の部屋で自分が呼ばれるのを待ちます。
順番によっては、最後の人は、2時間近く待つことになるようです。
試験場となる客室には試験官の先生が待機しています。
自分の番が呼ばれると、
各科目ごとの部屋(全部で3科目なので、計3部屋)を回り、
法律に関する問答試験を受けます。
それぞれの科目で、
制限時間内に、所定の問答に回答できれば、クリアです。
、、と書くと簡単そうですが、
この試験、緊張状態が半端でなく、ものすごく心臓に悪い試験です。
受験生の皆様(当時の私を含む)からは、
数年間の勉強の集大成的なオーラが出ていて、
待合室は、なんとも重い雰囲気に包まれていました。
また、試験の回答は、法律用語を正確に
(問題によっては、条文を丸暗記した内容で
回答ができないと前に進めない問題もありました。
問答が終わらずにつまっていると、
時間経過を知らせるチャイムの「チン!」という音が
容赦ないプレッシャーを与えてくれます。
私の場合、試験が終わり、エレベーターで1階に下りた時には、
疲労困憊、精根尽き果てていました。
帰り際、ホテルのエントランスには、
秋晴れの青空を背景に「ハロウィンのかぼちゃ」(だったような記憶…)が
煌びやかに飾ってありました。
上の階で繰り広げられていた、試験場の壮絶な雰囲気との
ギャップは何なのでしょう。。
今思うと、とても不思議な空間で、
印象的な出来事として、強く記憶に残っています。
(試験勉強には長い時間がかかりましたが、
 それを支えてくれた家族や友人たちに、
 心から感謝を感じた日でもありました。)
もし、このブログをお読みの方で
弁理士試験受験生の方がいらっしゃいましたら、
陰ながら応援させていただきたいと思います。
良い結果が得られますこと、お祈り申し上げます。
涼しくなって参りましたが
皆様もどうぞお元気でお過ごし下さい。
また近いうちに、更新したいと思います。

にほんブログ村 士業ブログ 弁理士へ
にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました