こんにちは、パーチェ特許事務所の弁理士 田邉陽一です。
少し前になりますが、当事務所の近隣にある取引先の企業さまが「地引網」のイベントを企画され、当事務所もご招待を受けて参加して参りました。
まだ春の江ノ島の海でしたが、先方の社員の皆様や関連企業の方々とも交流でき、また、たくさんの魚が捕れただけでなく、ビールを飲んだりお肉を食べたりして、普段と違う雰囲気を楽しませていただきました。。
自然と頑張って仕事しようという気持ちになりました。こういうイベントも大事なんだなと思いました。。
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最近、知財・科学関係で気になった話題です!
● 特許出願非公開制度(秘密特許制度)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/keizai_anzen_hosyohousei/r5_dai5/siryou4.pdf
前から話題になっていますが、気になる特許出願非公開制度(秘密特許制度)。「保全対象発明」の該当性に関する特許庁の審査は、安全保障に繋がる技術分野が対象のようですが、当該基準には注目しておきたいと思います。
● 国際出願手数料等に係る新たな支援措置について
日本語の国際出願に係る国際出願手数料等について、現在の国際出願促進交付金制度が令和5年12月31日をもって廃止となり、令和6年1月1日以降に行う国際出願等の交付金の申請手続が不要となったとのことです。これにより、従来は手続後の交付金申請が必要であった国際出願手数料等(※送付手数料と調査手数料は、従来でも出願時の軽減納付が認められていました、、。)に関しても、手続時に軽減適用に相当する金額での納付が可能になるとのことです(特許協力条約に基づく国際出願等に関する法律施行規則等の一部を改正する省令)。
● 高分子に刻まれた情報を解読する新技術を開発
東京大学大学院工学系研究科のプレスリリースです。従来では、DNAの塩基配列やタンパク質のアミノ酸配列をシーケンシングする技術は確立されていましたが、一方で、合成高分子のモノマー配列を読み出すことは未だ困難を極めていました。本研究では、多孔性金属錯体(MOF)がもつナノサイズの穴(細孔)へ高分子を通すことで、特定のモノマー配列を認識する技術の開発に成功したとのことです(2023年6月21日(米国東部夏時間)に国際科学誌「Chem」のオンライン版で公開)。
(上記は、2023年7月時点での情報を基にした文章です。将来の制度変更等にはご留意いただけますと幸いです。)
Written by 田邉陽一
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